尖閣諸島を都有地化するために石原慎太郎都知事が動いていたものを、横からかっさらう形で、野田内閣は国有地化することとした。
今まで、おくびにもださなかった国有地化を急いで成し遂げたのは、国内的にみれば、政府の弱腰批判に対しての「反論」であることがひとつ。そして、石原都知事に任せれば尖閣諸島の実効支配を強めるため、対中摩擦が大きくなることを懸念したためだ。
が、これは逆に中国の反感を大きく買うことになった。
中国にしてみれば、都が買うといっていたものを、急に國が買うということになったら、日本が支配強化をしようとしているようにしか見えないだろう。
その意味で、「都有地化」というのは絶妙の一手だったのだ。
「国は関与していない」と「公の管理」を両立させる妙手で、中国が過剰な反応ができないようにしつつ、実効支配を強めることができた筈である。
まさか、政府がそんなリスクをとるまいと思っていただろう。石原にしてみても、自分の名もあがるし、政府を攻撃できるで一石二鳥だったのだが。もっとも、石原は自分の行動で政府を動かしたという実績を詰めた上に、面倒事を手放すこともできたので、彼はどちらにしても得をするという行動だったあたり、したたかである。
野田内閣にしてみれば、中国様を怒らせないように手をうったのに、余計に激昂されることになって、わけがわからないという面持ちだろう。
誰か止める人間はいなかったのだろうか?
外交センスの欠如で日本企業が大打撃を受け、邦人が危険にさらされていることを、野田もマスコミも自覚してほしいものだ。
今まで、おくびにもださなかった国有地化を急いで成し遂げたのは、国内的にみれば、政府の弱腰批判に対しての「反論」であることがひとつ。そして、石原都知事に任せれば尖閣諸島の実効支配を強めるため、対中摩擦が大きくなることを懸念したためだ。
が、これは逆に中国の反感を大きく買うことになった。
中国にしてみれば、都が買うといっていたものを、急に國が買うということになったら、日本が支配強化をしようとしているようにしか見えないだろう。
その意味で、「都有地化」というのは絶妙の一手だったのだ。
「国は関与していない」と「公の管理」を両立させる妙手で、中国が過剰な反応ができないようにしつつ、実効支配を強めることができた筈である。
まさか、政府がそんなリスクをとるまいと思っていただろう。石原にしてみても、自分の名もあがるし、政府を攻撃できるで一石二鳥だったのだが。もっとも、石原は自分の行動で政府を動かしたという実績を詰めた上に、面倒事を手放すこともできたので、彼はどちらにしても得をするという行動だったあたり、したたかである。
野田内閣にしてみれば、中国様を怒らせないように手をうったのに、余計に激昂されることになって、わけがわからないという面持ちだろう。
誰か止める人間はいなかったのだろうか?
外交センスの欠如で日本企業が大打撃を受け、邦人が危険にさらされていることを、野田もマスコミも自覚してほしいものだ。